(6)高域特性低下の影響
「ゼロ次ホールド」で高域特性が低下するとき、ステレオコンポジット信号はメインチャンネルよりサブチャンネルのレベルが低下してしまい相互にレベル差が生じます。このため、周波数特性(平坦性)が悪くなる他にステレオセパレーション特性も悪化します。
そのレベル差を確認するため、(5)で示した「ゼロ次ホールド」の周波数特性グラフに変調する音声信号の最高周波数(15kHz)をプロットしてみます。
ステレオコンポジット信号の周波数特性
192ksps、「ゼロ次ホールド」の場合
ステレオコンポジット信号では最大53kHzまでの帯域を使用しています。(音声変調周波数15kHzの場合)音声のサンプリング周波数が192kHzのとき、53kHzは正規化周波数0.28(=53÷192)となります。sinc関数の式によると、振幅は0.88すなわち1.2dBの低下です。わずかな低下と思いきや、ステレオセパレーションへの影響は大きなものです。FMトランスミッタ: ステレオ変調器(2)のグラフによると、ステレオセパレーションは最良でも23dB程度まで低下してしまうことになります。
このレベル低下を改善するには、取り扱う信号の周波数帯域がサンプリング周波数よりも十分に小さくなるようサンプリング周波数をずっと高くなるようにします。(エンファシスをかける等して補正する方法もあります)
「ゼロ次ホールド」で高域特性が低下するとき、ステレオコンポジット信号はメインチャンネルよりサブチャンネルのレベルが低下してしまい相互にレベル差が生じます。このため、周波数特性(平坦性)が悪くなる他にステレオセパレーション特性も悪化します。
そのレベル差を確認するため、(5)で示した「ゼロ次ホールド」の周波数特性グラフに変調する音声信号の最高周波数(15kHz)をプロットしてみます。
ステレオコンポジット信号の周波数特性
192ksps、「ゼロ次ホールド」の場合
ステレオコンポジット信号では最大53kHzまでの帯域を使用しています。(音声変調周波数15kHzの場合)音声のサンプリング周波数が192kHzのとき、53kHzは正規化周波数0.28(=53÷192)となります。sinc関数の式によると、振幅は0.88すなわち1.2dBの低下です。わずかな低下と思いきや、ステレオセパレーションへの影響は大きなものです。FMトランスミッタ: ステレオ変調器(2)のグラフによると、ステレオセパレーションは最良でも23dB程度まで低下してしまうことになります。
このレベル低下を改善するには、取り扱う信号の周波数帯域がサンプリング周波数よりも十分に小さくなるようサンプリング周波数をずっと高くなるようにします。(エンファシスをかける等して補正する方法もあります)
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