2011年11月26日土曜日

中波受信用ループアンテナ その2

ループアンテナをAPB-1のインピーダンスアナライザで測ってみました。
測定条件が全く同一ではないので単純比較はできませんが、HP4815Aのデータと比較して的外れではないと思います。APB-1のインダクタンス表示を見ると、4回巻では中波帯の低域ですでにカーブを描いており共振点に近づいているのがわかります。


その1 直径50センチ、4回巻





その2 直径50センチ、1回巻



2011年11月22日火曜日

中波受信用ループアンテナ その1

某氏のご厚意によりHP4815A RFベクトルインピーダンスメータでループアンテナを測定する機会を得ました。測定したのはこの2種類。


その1 直径50センチ、4回巻




その2 直径50センチ、1回巻




いずれも使用したケーブルは、たまたま手元にあったカナレ電気L-3C2VS(映像用75Ω同軸ケーブル)を使いました。インピーダンスの測定結果は、R成分はごくわずかでL成分が支配的でした。




インピーダンスメータは、位相も測定できL成分が支配的な領域では+90度を示します。測定周波数を高い周波数へと上げてゆくと、C成分が支配的となって位相は-90度に近づきます。位相がちょうど0度となる周波数がループアンテナの共振点とのことです。
4回巻の共振点は、1.55MHzでそのときのインピーダンスは23.5kΩ。1回巻は10MHzで9.5kΩでした。

4815Aのメータはインピーダンスの大きさと位相角を表示します。ループアンテナは、L成分と比較してR成分が極めて小さいので、測定結果の位相角は90度スレスレになってしまいR成分を正確に測定できません。そこでインピーダンスの大きさが等しく逆極性のCを直列に接続してL成分をキャンセルすれば、R成分のみを測定することができます。
R成分の測定結果は、4回巻で2.8Ω(@800kHz)。1回巻で1.2Ω(@1MHz)でした。

もうひとつ、直列に挿入したCとの直列共振点付近の位相角を測定すると共振回路のQ値(Quality Factor)もわかるそうです。位相角が±45度となる周波数が-3dB帯域幅となる周波数で、4回巻ループアンテナとCを直列接続したときは850kHzと861kHzでした。-3dB帯域幅は11kHzなのでQは855kHz÷11kHz≒78となります。このときのQは、『無負荷Q』と言うそうです。仮にR成分とマッチングの取れた負荷を接続したときの『負荷Q』は『無負荷Q』の半分になります。


今回使用した測定器は30年ほど前のものでしたが、インピーダンスとかQとか教科書に出てくる話と実際のメータの動きが一致しており本当に興味深いものでした。某氏のご協力に感謝いたします。

2011年11月19日土曜日

2012年10月からテレビの音量感が変わります

テレビを見ていてCMの音量が大きくて気になることが良くありますが、2012年10月以降は改善されるかもしれません。
これはラウドネス(人の感じる音の大きさ)に着目した基準で番組毎の音量を統一化しようという動きで、導入開始日が2012年10月1日に決定されました。

ラウドネスは、新たに定めた単位で-24LKFSに揃えましょうということになっており、その管理を行うラウドネスメータが各社から発売されています。
InterBEEでも製品が展示されていました。極論すると数値が出れば良いんでしょうが、特に海外メーカの製品はレベルメータとして精緻で流麗な動きでデザインを競う感じもありました。こういうのを見ていると、必要もないのに欲しくなります。OLEDディスプレイのヤツは良かったなぁ。

InterBEE会場で配られていたパンフレット

2011年11月14日月曜日

雑誌のフロクにデジタルアンプ!

”Stereo”という雑誌に、デジタル・アンプが付いてくるそうです。

『オーディオ・メーカーのラックスマンとの共同企画で実現したコンパクトなオリジナル・デジタル・アンプ(LXA-OT1)です。このアンプは、コンパクトでありながら5W/chと、ハイパワーな出力を備え、オーディオファンの期待に必ず応える製品です。オーディオ・コンポの1アイテムとしての使用はもちろんのこと、携帯音楽プレーヤー、PCなどで音楽を楽しんでいる方にも迫力ある音を実感できます。』

どこのメーカのアンプIC使っているんでしょうかね?