2013年1月28日月曜日

Design Spark PCB(その2) チップ抵抗・チップコンの登録

昔のトラ技の記事を見ていたら、表面実装部品のフットプリントが見られるサイトが紹介されていました。IPCというプリント基板関係の業界団体のサイトですが、今では LP Viewer というツールを配布する形に変わっているようです。Mentor Graphics に登録すると、無料でダウンロードできます。チュートリアルはこちら




1608サイズ
チップ抵抗は、1608(0603)サイズを多用しています。というのも、チップ抵抗キットを買ったからなんですが。この RK73H の大きさは次の通りです。

RK73H データシートより

LP  Viewer の結果

ところで、チップ両側のランドが狭いと手ハンダが難しく感じることがあります。上の図で言うとY1のサイズです。
じゃあいくつにすればよいか?と調べてみたところ村田製作所の積層セラミックコンデンサの注意/使用上の注意という資料にフローはんだ付けの寸法例が載っていました。これによると LP Viewer の結果よりも大きめになっています。

村田製作所の資料より

いろいろと考えた結果、村田製作所の資料のうち b の max 値を使い、その他は LP Viewer の数値を使うことにします。


2012サイズ
コンデンサを想定してみます。そろそろ1608サイズに移行したいところですが、手持ちがたくさん残っていますので。厚めのバイパスコンデンサのをもとにサイズを考えます。外部電極幅 e の誤差が思いのほか大きいです。

村田製作所のデータシートより

LP  Viewer の結果



3216サイズ
コンデンサ GRM31CR71E106K の例です。






3225サイズ
コンデンサ GRM32ER71E226K の例です。






3528サイズ
手持ちの AVX 製タンタルコンデンサ(ケースサイズB)です。データシートにランドパターンが書いてあるのでこれを使いますが、PLのサイズは大きめに取ったほうが良さそうです。

ところで京セラのプレスリリースに、アメリカにおける連結子会社であるAVX社はニチコンのタンタルコンデンサ事業を買収と書いてありますね!びっくり。


データシートより



6032サイズ
手持ちのNECトーキン製 タンタルコンデンサ(ケースC2)です。データシートに噴流はんだ法やはんだ浴に浸せきし、はんだ付けする場合のランドパターンが書いてあります。大きめのランドですが、『パターンを小さくするとはんだ付け性が悪くなる場合があります』とあります。





参考リンク
・特集 はじめてのプリント基板設計  トランジスタ技術 2003年6月号 CQ出版

2013年1月27日日曜日

Design Spark PCB(その1)

回路図/基板CADの Design Spark PCB を試しています。RSコンポーネンツが配布しているソフトウエアで、ライセンス認証が必要ですが特段の制限もなく無料で使用できます。
makeのイベント会場でRSコンポーネンツが製品デモをやっていて気になっていました。

基板CADのサンプルファイル

回路CADのサンプルファイル

本格的なソフトなのでweb記事の解説を見ながら使い方を覚えているところですが、最初の関心事はライブラリへの部品登録はどうやるんだろう?です。
この手のCADは、ライブラリの充実度が重要とされています。でも、ホビーユースで使う古い手持ち部品やジャンクの出物は製造中止品が多く、結局自分で登録することになります。
それに回路図記号が、何というか外国風なのです。IECで決まってると言えばそれまでですが、やはりトラ技の回路図が見やすいなぁと感じますので、既存のライブラリにもちょこちょこと手を入れています。


参考リンク

エレキジャック DesignSpark PCB アーカイブ
FPGAの部屋 - DesignSpark PCB 1.0.3 のチュートリアルを試してみる