2010年2月7日日曜日

綿棒でCDプレーヤの音飛び修理

 家電の修理はホント特殊技能だと思います。趣味で回路をいじるからと言ってコンセントに差さるものなんでも直せやしません。図面があっても、測定器があっても、情報力そして根気と機転と運がないとムリだと思います。だって、目的は原因究明じゃなくて原状回復ですからね。
 でも今はGoogle先生に聞けば、(答えはなかなか教えてくれませんが)先人達が残したヒントくらいは提示してくれます。

 さて、今回のお題は、CDの音飛び修理です。捨てるくらいなら、(どうせピックアップレンズが汚れているんだろう、ボクにもできるかも)見てやるよと安易に引き受けました。
 これは、パナソニックのHD510というコンポに含まれるCDプレーヤです。こういう盆栽的オーディオって好きですが、リアパネルを見ると印象が変わります。アンプとは電源を含めフラットケーブル接続のため単体動作できません。仕方なくコンポ一式を持ち帰るハメになりました。


パナソニックのCDプレーヤ


 症状は、時折、小刻みに音が飛ぶというものです。これでは『春の海』も落ち着いて聴けません。早速、フタを明けて中を見てみますが、筐体内のピックアップレンズは曇りひとつ無い輝きを放っています。そういえば、このデッキは美術品のギャラリーで使われていたもの。当然、周囲でタバコを吸う者などいなかったことでしょう。当てが外れて、あれ?って感じです。

 そういうわけで早速、Googleで検索してみると、この故障の答えが書かれた 海外の不便な地で生活している方々のための家電修理のヒント というページが見つかりました。

”音飛びの原因は、CDの傷や汚れか、ピックアップキャリッジ(レール)のグリースの劣化(=硬化)によるもの、スピーカーの振動によるものなどです。 ~中略~ どのCDを再生しても同じ程度の演奏時間の経過後に音が飛び始める場合は、ピックアップのレール上の固くなったグリースやほこりをアルコール綿棒で拭き取ってください。

 半信半疑でレール上のグリスを拭き取ると、確かに音飛びは解消されました。ところでkakaku.comで発売年を調べてると2001年2月、もう9年たっています。それならグリースの固化も仕方ないですかね。


CDドライブを取り出し(結果的には取り出さなくても良かった)


固化したグリスを除去(ピックアップ近くのレールに白いのが見えます)


動作確認

 なお、CDのピックアップレンズからはレーザ光が出てきます。あなたの目に損傷を与える恐れがありますから修理される向きは自己責任でどうぞ。(私は危険性をよく知らないので、通電時にはかならずカバーを付けるなどかなり怖がって触っています)

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