最近のFMトランスミッタICをピックアップしてみました。ポータブルナビゲーションや携帯音楽プレーヤ等への組み込みを想定しているらしく、小型なQFNパッケージを採用している場合が多いようです。
THG4649
ザインエレクトロニクス(東京のファブレス半導体メーカ - THine Elecdtronics)の製品です。2006年のプレスリリースによると、PLL/VCO内蔵・アナログ音声入力、S/N 70dBを誇るということです。Webの製品情報に掲載されていないので生産中なのかディスコンなのかよくわかりません。チップワンストップでは取り扱いがあるようですが要問い合わせとなっています。なお、このICを採用した製品がバッファローコクヨサプライから販売されています。後継機種も同様な仕様を謳っているのでキーパーツは同じかもしれません。
SN761634
テキサスインスツルメンツ製です。SN761634のほかラジオ付きのSN761633もあります。15kHzの音声ローパスフィルタ、PLL回路も内蔵しており、2.5~4V動作、アナログ音声入力、送信周波数76-108MHz、歪み率1%、SN55dB、セパレーション30dB。パッケージはQFN24ピン。
Si47xxシリコンラボラトリーズのSi4710は、QFN20ピンの小さなパッケージながら、デジタル音声入力に対応し、詳細は不明ながらおそらくデジタル処理型のFM変調を行っているものと思われます。このほか、音声コンプレッサ・リミッタを備えています。同社のFMトランスミッタチップには6種類の製品があります。
- Si4710
- Si4711
- Si4712
- Si4713
- Si4720
- Si4721
いま、現時点で入手可能なFMトランスミッタICとしては最も先進的に見えるSi4710を使ったUSB FMトランスミッタの製作に取り組んでいます。
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