組み込みネットを見ていたら、『簡易信号発生器として使えるPLLシンセサイザモジュール”ぴるる”』の記事を見かけました。液晶ディスプレイ付きで13,650円。(9月末までの特別価格)基本波の出力周波数は2200~4400MHzとあります。価格が安いので単位はキロヘルツの間違いやろ?と思いきや、Analog DevicesのVCO内蔵PLL ICを使うことで実現しているとのこと。
製造元の電子研のWebページによると、不具合が見つかり受注見合わせになっていますが、31日より受注再開される模様です。そんなに高い周波数は縁が薄いですが、価格が出頃なので1台手元に欲しくなります。
ところでこのモジュールで採用されているAnalog DevicesのADF4350は、2200-4400MHzのVCOを内蔵したPLL ICで、この周波数帯を3つのVCOで16バンドに分割してカバー。共振回路まで内蔵されているので、外付けの共振回路で苦労することはなさそうです。これなら再現性よくギガヘルツの工作ができる・・・のかな。
VCO内蔵のPLL IC "ADF4350"
用途としては、クロックジェネレータだけではなく無線LANやWiMAXといった無線アプリケーションにも使えると書いてあります。データシートの位相雑音特性図によると、2.2GHzを分周した1.1GHzの20kHz離れで-100dBm/Hzそこそこです。ローコストのSGで同様なスペックを謳うものもあるわけですから、それをワンチップで実現できることは素晴らしいと思います。(変調機能はありませんが)
位相雑音特性例
データシートより
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