位相雑音多めのDCMを使わず、クリスタルオシレータの出力を直接マスタクロックとして使用するよう変更してみました。確かにノイズは減ったみたい・・・ですが、評価に使っている受信機(DDT誌ディジタルFMステレオチューナ)のRF同調を取っていないのでスプリアスを拾ってグジュグジュ音が出てどれだけ下がったかはよくわからない感じ。
とりあえず位相雑音を見てみます。便宜上、中心周波数は9.8MHzになってます。
10kHz離れでだいたい-105dBc/Hzくらい。
少しは良くなった・・・でもよく見ると、帯域内だけスペクトラムが盛り上がっています。
FMトランスミッタのスペクトラム
両側の信号は19kHzパイロット信号
SPAN 50kHz
次にパイロット信号を停止させてみます。
手をかざすとレベルが変化するし、この盛り上がりの正体はアナログ系(A/Dコンバータ)のノイズです。
A/Dコンバータは192kspsで動作していますが、15kHzのローパスフィルタを入れているのでノイズの形もそのようになってます。このノイズ、全体のノイズが減ると、相対的に浮かび上がってきてよく目立ちます。要はアナログ系の実装がマズいのが原因ですね。片面基板でA/Dコンバータの基板設計も初めてなので改善方法がわかりません。片面でなんとかできる方法ってあるんでしょうか。
FMトランスミッタのスペクトラム
19kHzパイロット信号オフ
SPAN 50kHz
それならA/Dコンバータを接続しなかったら、信号発生部の実力がわかる?ということで試してみます。そんな変更もマウスとキーボードを叩くだけでできるのはありがたいことです。
FMトランスミッタのスペクトラム
19kHzパイロット信号オフ
A/Dコンバータを取り外し
SPAN 100kHz
信号発生器としての素の実力というか、A/Dコンバータの信号をカットすると位相雑音は10kHz離れでスペクトラムアナライザの読みで-130dBm/Hzほど。これなら文句なしと言いたいところ、帯域外に目を向けるとスプリアスがいっぱいいます。
FMトランスミッタのスペクトラム
帯域外に-60dBcのスプリアス
SPAN 10MHz
2009年8月10日月曜日
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