2009年8月21日金曜日

おじさん工房: 汎用実験基板 APB-1(2)

電子工作の成果物は、ケースに入れて初めて完成と言えるのではないでしょうか。経験上、作った基板も剥き出しのままでは、それなりの扱いとなってしまい結局のところジャンク箱入りしているような気がしますが、箱入りのモノはちゃんと残っています。

というわけでAPB-1をデスクトップで気軽に使える測定器とするため、そして高周波信号を扱うので、ケースに入れることにします。
APB-1の開発者の方は、ケースまで自作されているようですが、ちょっとそれは敷居が高いと思い、市販品から基板のサイズに合うものを探してみました。
見栄えのよいケースというと、タカチが幅広い品揃えで一般向けにも入手しやすくいろいろ選べます。今回は、その中から少々価格高めですが、見た目に惹かれてアルミモバイルケースMXA4-13-9Sをマルツパーツで購入しました。(タカチのYM-130にも入りそうです)






タカチのアルミモバイルケース MXA

出典:タカチ電機工業カタログ













当方、ケースの穴あけや加工など機械工作は苦手です。いままでは取り付ける基板をケースにあてがって穴をあける位置にマークを付けて穴あけするなどといった経験はありますが、どういうわけだかマーキング位置が微妙にずれたりして不格好になった場合多数です。

そこで今回は、ケースに納める基板の部品や穴位置を測り、まじめに加工図のようなものを作成してみることにします。(まじめにといっても、測り方は適当ですが)





基板のサイズを測定





















次に、ケースの加工図面(なんちゃってですが)を作成します。最初は定規を使っていたんですが、途中疲れてきて適当なフリーハンドになっています。一回限りの図面ならこれでいいですね。
こういうものを書いていると、製図をまじめに勉強しておけば良かった、と後悔しきりです。





ケースの加工図面



























加工前のケース

















次に、ケースに墨出ししておき、ドリルの穴あけ位置にセンタポンチでマークを付けます。
ドリルでの穴あけにはボール盤があると便利ですが、かわりにハンドドリルとホームセンターで3000円くらいで売られているドリル台を使いました。
今回のケースのパネルはアルミ製ですが、3ミリと厚めです。そこで、新たにホールソーとステップドリルを導入しました。いままでのテーパリーマの加工と比較するとそれはラクチンで感動です。

加工に際しては、操作面(目に触れる面)によけいな傷を付けないよう、保護シートを貼っておきます。厚手のビニル製があればいいなとホームセンターで探してみたのですが、イメージ通りのものが見あたらず代わりに”貼ってはがせる”プリンタラベルシールを使いしました。





ケースに収納















そんなわけで収納時の写真ですが、ぱっと見まともに見えますが、実態は位置のずれがあったり穴の大きさを少し間違えていたり、もうひとつの出来映えです。少しキズも入ってしまったし、文字入れを兼ねてプリンタラベル用紙を貼り付けてごまかすことにするつもりです。




ケース内部

















基板にシールド板を取り付け
全体的なノイズは減ったものの、無関係のスプリアスのレベルがが増えてしまいました。アース方法の見直し必至ですね。
















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