2009年7月12日日曜日

FMトランスミッタ: ステレオ変調器(2)

3.ステレオセパレーション

 分離度とも呼ばれますが、受信機ではメインチャンネルとサブチャンネルの信号の和と差を取って左右の信号を分離しますから、トランスミッタではメインチャンネルとサブチャンネルの間のレベルと位相をきっちりと合わせておく必要があります。これは、ステレオ変調器に限らず、その後に接続されるFM変調器や高周波フィルタでレベル差や位相差があると特性が劣化することになります。

 特に、サブチャンネルはメインチャンネルよりも高い周波数帯域を使用しているので、その後の伝送路でメインチャンネルと比較して振幅が下がってしまったり位相がずれるなどの影響を受ける可能性が高くなります。その場合のサブチャンネルの波形を示します。





サブチャンネル信号波形(1)
振幅、位相のずれがない場合
(Lチャンネルのみ信号あり)










サブチャンネル信号波形(2)
振幅70%、位相ズレなし
(Lチャンネルのみ信号あり)












サブチャンネル信号波形(3)
振幅誤差なし、位相45度遅れ
(Lチャンネルのみ信号あり)








 次に、サブチャンネルに振幅や位相ズレが起きたときのセパレーションのグラフを示します。




ステレオセパレーション(1)













 さらに高いセパレーションが必要な場合のグラフを示します。仮に高級チューナが謳う50dBのセパレーションを確保するには、位相ズレはもちろん0.05dBものレベル差までしか許容されないことになり、シビアな数値に思えます。




ステレオセパレーション(2)

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