ヘッドホンアンプの動作確認
- LM4562が暖かいです。データシートによると、静止時の消費電流は10mA。電源電圧は±12Vなので、消費電力は10mA×24V=240mW。DIPパッケージの熱抵抗(θJA;ジャンクション~周辺温度)は102℃/Wなので、ジャンクション温度は240mW×102℃/W=24℃の温度上昇が見込まれます。パッケージの温度はそこまでではないものの、それなりに発熱するのが正解みたいです。小信号オペアンプは暖かくならないものと思い込んでいたので意外でした。
- D/Aコンバータ基板から音が出ません。入力には、デジタルオーディオインターフェース信号が来ています。CS8416のLRCK出力をオシロで当たると、2.7kHzと変な周波数の矩形波が出てきていますが入力信号の有無に影響を受けません。そこで入力系の配線チェックを行うと、自分で書いた回路図が間違っていることに気がつきました。とりあえずCS8416の入力セレクトスイッチの設定を変更して対応しました。
- とりあえず適当にAVRのファームを書いて、音を出してみます。入力セレクタスイッチを切り替えると、ノイズレベルが変わります。それと切替時のポップノイズも。やれやれ。
CS8416光入力が無いときのノイズ
光入力がないと、ノイズが出ます。どうせ光インターフェースTORX147の出力がばたついているんだろうと、デジタル入力インターフェース基板の出力波形を確認します。 TORX147出力波形(光入力なし)
TORX147出力波形(光入力あり)
PCM2704出力波形(参考)
光入力がないときの波形は、160mVp-pほどのノイズが乗っているものの、出力がばたついているわけではありません。どうやらCS8416の入力アンプの感度が150mVp-pなので、ノイズを入力信号と認識して、SDOUTからもっともらしい出力が出ていたのが原因のようです。
光入力無信号時のCS8416 SDOUT波形
D/Aコンバータ基板出力(光入力なし)
D/Aコンバータ基板出力(光入力あり・無音)
D/Aコンバータ基板出力(光入力あり・0dBFS)
このノイズは、CS8416のNV/RERR端子とFN1242のMUTE端子を接続してミュートをかける方法で対応しようと思っています。(安易な対策ですが)
ところで、FN1242のデータシートに記載された出力レベルは差動での規定なんですね。実測して、やっと自分の勘違いに気がつきました。
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