2011年9月8日木曜日

ガイガーカウンターキットを作る

このところキットばかり組み立てている気がしないでもないですが、流行り?のガイガーカウンターキットを組み立てました。

ネットや週刊誌で、ホットスポットと呼ばれる局地的に放射線量が高い地域があるという記事を見かけ、自分の身の回りはどうなんだろうと気になっていました。とはいえ高価な測定器には手が出ませんから、フォトダイオードを使った簡易検出器を検討していたところ、ガイガーカウンター基板キットの在庫があるのを見つけてしまいました。


このキットは、楢ノ木技研やまねこのマイコン実験室)が頒布している物で、部品が整然と配置されていて気になっていました。しばらく在庫切れが続いていましたので、在庫の文字を見て即申し込みました。この基板は、ガイガーカウンターキットと言っても、カウンター部分は内蔵しておらず放射線を検知してシリアル出力する機能と、ブザーをガリガリと鳴動させる機能を持っています。基本的には、PCをシリアル接続してソフトで計数させようという素材キットと言えます。

このキットが採用しているのは、ロシア製SI-1GというGM計数管でγ線に感度を持っているとされています。新聞に載っている空間線量率(μSv/h)は、人体に対して透過力の大きいγ線に着目して測定するので、その意味でも適しているのかなと考えています。




キットは、部品点数が少なく直ぐに組み上がりました。動作確認には、放射線源が必要です。ネット情報を参考に放射性物質を含むとされるランタン用のマントルを購入しました。銘柄によっては、放射線が出ないものもあるそうです。




このマントルは、近くのホームセンターで購入しました。どの程度の放射線が出ているか、ホンモノの測定器で測ってもらう機会がありました。商品のパッケージを開けない状態で測定器とマントルを10センチ離して0.15uSv/h、測定器と密着させて1.5uSv/hくらいかな~とのこと。このときの測定方法は正確ではありませんが、目安にはなります。




さっそくこのマントルでテストしてみます。なるほど、マントルを近づけるとブザーがガリガリと鳴り、遠ざけると鳴り止みます。ときどきガリッと鳴るのは、バックグラウンドなのかノイズなのかよくわかりません。
マントルを10センチ離したときの鳴り具合と、屋外にこの基板を持って行ったときの鳴り具合を比較したところ、屋外ではほとんど反応しないことから、屋外の放射線量はマントル+10センチより大幅に少ないことがわかりました。

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