7.作成したローパスフィルタの評価
せっかくなので周波数特性を実測してみます。PCにUSBオーディオを接続し、WaveSpectraを立ち上げます。まずは動作確認として、USBオーディオの入出力を直結して周波数特性を確認。
USBオーディオの周波数特性
0-24kHz、2dB/div
(サンプリング周波数48kHz)
10kHzくらいからだらだらとハイ下がりになっています。こんなものなんですかね。6年前に買って放置状態のUSBオーディオなのでひょっとすると何か劣化しているのかも。しかも0.5dB範囲くらいでウネウネしています。これは、A/D、D/Aコンバータ内蔵のデジタルフィルタの特性かな。手持ちはこれしかないので仕方ないです。
それではローパスフィルタの実測値です。
ローパスフィルタの周波数特性
0-24kHz、20dB/div
いちおう、それらしい特性に見えます。
ローパスフィルタの周波数特性
0-24kHz、2dB/div
通過域の特性は、USBオーディオの単体特性と比較すると、リプルがより目立つようになりました。差分を考えれば、0.5dB程度?と言えるかな。
ローパスフィルタの周波数特性14-20kHz、20dB/div
阻止域の特性は、19kHzで60dB以上を確保できています。
8.実験風景
実験風景
(左)DDT誌 デジタルFMステレオチューナ
(右)デジタル処理型FMトランスミッタ
(開発中ですが・・・)
写真は、トランスミッタとチューナを縦続接続しているところです。
ローパスフィルタの特性は、トランスミッタ(DWM誌2007.7付録のSpartan3E FPGAボード使用)に実装した音声コーデック(Cirrus Logic, CS4270)を通して測定しました。
9.まとめ なんとか所期の仕様を満たすものを作成することができました。本当は、一からHDLを書くつもりでしたがどうにも動作周波数を上げられず、自分のスキルのなさを痛感しました。そこでCoreGenの力を借りた訳ですが、適当にやれば動くだろうと期待したところ、そんなことはありませんでした。まず自分のコードの書き方を疑い、シミュレーション波形とにらめっこして最終的にはなんとか動作させることができましたがかなり遠回りをした気分です。今回得た教訓は「原因は、よくわからないと読み飛ばしたところにある」です。
2009年6月21日日曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿