ところで、韓国Young Tech Systemが類似品YTS-5003Tを製造しています。会社概要には、新潟精密と技術提携しているとありますから同じ技術が使われているかもしれません。
NS73Mの内部ブロック図によると、音声信号はまずA/D変換され、プリエンファシス・ステレオ変調・FM変調はデジタル処理されています。デジタル処理されたFM変調波は304kHzのIF信号としてD/A変換され、その後のIQミキサで所定の周波数までアップコンされるというものです。
送信周波数は87.5~108MHzと海外仕様ですから国内では87.5~89.9MHzでしか使えません。音声特性は、歪率0.4%(モノラル/ステレオ)、SN比55dB(モノラル/ステレオ)、ステレオセパレーション35dB、周波数特性-3~+1.5dB(50~15kHz)とポータブル機器への組み込み用途としては申し分のない特性です。
NS73Mの内部ブロック図(仕様書より)
NS73Mは、I2Cまたは3線シリアルインターフェースで、送信周波数や送信出力レベルの変更はもちろん、プリエンファシス有無、ミュート操作、入力レベルの変更、モノラル/ステレオ切替等が可能です。下図に製作予定の回路図を示します。
製作予定の回路図
0 件のコメント:
コメントを投稿