2017年3月12日日曜日

TRIO FMチューナ KT-9900 近代化改修: フロントエンドの利得低下

フロントエンドを改修してミキサに入る前で信号を引き出して使っています。当初の利得は13~14dBでしたが、気がつくとほぼ0dBに低下していました。これは、新品交換したはずのトリマコンデンサの不良が原因で再度別のものに交換して対応完了。結果的に利得は18~19dBに上がりました。


当初はアンプの不良を疑い、2段あるFETの直流電圧をテスタで測定したところ正常でした。それならと、スペアナで直接レベルを見てようということでBNCケーブルにみの虫クリップを取り付けたテストリード線を作りました。直流カットのためコンデンサも直列に入れてます。これを使って、FETの段ごとの利得を確認しますが極端に利得が下がっているわけではないようです。



次に、同調調整をやり直します。すると、コイルの同調コアが1個割れていることに気がつきました。


割れたコアはドライバーで回しても空回りするばかり。千枚通しを駆使し砕いて丁寧に除去します。代わりに昔の東光のRFコイルのコアを移植して使います。このコアの交換後に再調整しましたが状況は改善しません。更には、調整中にまたコアが割れて回せなくなり心が折れそうになります。


さらに同調調整を進めていると今度は、トリマコンデンサを回すと大きくレベル変動するのに気がつきました。場合によっては10dB以上乱高下します。これ、新品交換したはずでしたがどうやら接触不良のようです。ジャンク箱を探すと表面実装用?エアトリマがあったので代わりに交換しました。


トリマコンデンサを交換して利得を測ってみると、結果的に従前よりも利得が上がっていました。利得差がトリマコンデンサの影響だったのかはよくわからないところです。
  • 76MHz受信時: 17.8dB
  • 83MHz受信時: 18.9dB
  • 90MHz受信時: 19.3dB

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