2009年11月27日金曜日

地デジ測定器を動かしてみる(3)

地デジOFDM変調器 BT-3901

 なんとケンウッド製です。同社は当該製品ごとリーダー電子に事業譲渡してしまったようですが、モデルが古く両社のWebページを検索しても一切資料が残っていません。マニュアルがありませんが幸いメニューがシンプルでわかりやすいので動作させることができました。しかし筐体が大きく、ミドルタワー型PCとほぼ同じサイズです。

 変調信号は内部の PN信号(PRBS信号; 擬似ランダムビット列)あるいは外部入力の放送TS信号を変調できます。内部のPN信号で変調をかけるときは、任意の変調パラメータを設定することができますが、外部入力の放送TS信号では変調パラメータはTMCC情報により自動設定されるので変更できなくなっています。

 OFDM信号の出力周波数(中心周波数)は37.15MHz。送信機のIF周波数。IF出力信号のスペクトラムは、放送波帯のそれとは反転しているので注意が必要。IFでの高域側が放送波帯での低域側になる。

OFDM変調器メイン画面

 外部変調の場合、変調パラメータは自動設定される。


OFDM変調器FEC設定

 各項目を"On"以外に設定すると映像が出ない。


OFDM変調器 変調設定

 出力としてOFDM信号かCW信号を選択できる。"IQ Swap"は、高周波段での内部処理でI信号とQ信号を入れ替えることができるオプション?位相が変わる?"On"にしないと映像が出ない。"Segment"で任意のセグメントを出力させるかしないかを選択できる。


OFDM変調器 システム設定1

 外部変調にするときは"TS Source"を"EXT"とする。ここでは地デジチューナとDVB-ASIインターフェースで接続しているので"TS Input"は"ASI"とする。放送TSなので"Packet Size"は"204"バイト。あれ、188バイトの表示があると言うことはMPEG2-TSでも入力できるのか?信号源がないので検証できず。
 どうもよくわからないクロック関係の設定。放送TSを接続するときはフレーム同期を取る必要があるはず。でも現実にはDVB-ASIケーブル1本だけを接続して"F SYNC"を"INT"としておくだけで映像が出てくる。
 "ISDB-T System"の項目は意味不明。"TB13"にしないと映像が出なくなる。


OFDM変調器 システム設定2

 地デジチューナでのIIPのPID(Packet ID)は0x1FF0なのに、"IIP Packet PID"は"0000"のままで映像が出る。どうして?TSパケットの、ダミーバイトに埋め込まれた情報のみを参照しているから?

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