2014年12月30日火曜日

遠隔地の地デジを見られる? ~テレビのリモート視聴~

山形にいながら遠隔地(実家)の地デジを見られないかとワイヤレステレビチューナを買ってみました。これがピクセラ沼の入り口につながっていたとは・・・という感じです。

外出先から、自宅で受信したテレビ放送や録画した番組を視聴することを「リモート視聴」と呼ぶようです。最近、リモート視聴機能をもったレコーダが発売されていますが、実家に置きっぱなしにするならコンパクトなものが欲しいところです。
そこで名古屋のK氏に相談したところ、ソニーの nasne を紹介されましたがリモート視聴の解像度は480pまで。次いでN氏からピクセラの存在を教えてもらいました。これなら720p対応で価格も安いです。
ところでリモート視聴には、大きな制約が待ち構えています。90日にいちどモバイル端末をこのテレビチューナが設置された宅内に持ち込んでペアリング(視聴)する必要があります。現実的には、帰省するか視聴するスマホやタブレットを実家に郵送するって感じでしょうか。ちょっとハードル高いですねぇ。

この制約は、次世代放送推進フォーラム NexTV-F が作成したデジタル放送受信機におけるリモート視聴要件による『宅内においてあらかじめ親機とペアリングを行った子機のみでリモート視聴を可能とする。ペアリングの有効期間は最長3ヶ月とする。』という規定に則ったものみたいです。
また、『「宅内」とは、IPインタフェース出力において送信パケットの宛先 IP アドレスが、親機の IP アドレスと同一サブネット内に限定される場合を「宅内」、同一サブネット内に限定されない場合を「宅外」と規定する。』ということです。

なお、ペアリング等の制約なしでHD解像度に対応した製品として、slingbox があります。これは地デジの信号をいったんアナログ信号に戻してからストリーミング送信することで制約を逃れています。




結局、ピクセラを買ったわけですが、これが曲者でした。無理して Windows 8.1 にアップデートしたというのにいきなりこの画面です。HDCP対応のグラフィックカードとディスプレイを使っているのにこの仕打ち。対応していない理由を一言教えてくれれば、問題の糸口になるのに。腹が立ちました。意地悪なソフトです。


システム要件を確認しながら八方ふさがりになったところで、別モデルのチューナーボードのページに「環境チェッカー」なるソフトを見つけました。これを使うと一目瞭然でした。問題はHDCPにあるとばかり考えていたのでオーディオに課題があるなんて予想もしていませんでした。


結局、サウンドデバイスがPUMA(Protected User Mode Audio)に対応していなかったことが駄目な理由みたいです。要は S/PDIF が SCMS に対応させて欲しいみたいです。結局、サウンドのプロパティで”規定のデバイス”として、XONAR D2X からオンボードサウンドに変更したところ正常に動作してくれるようになりました。
とにかく、動作環境にシビアというかとっても神経質な代物です。


2015.1.1 追記
ワンセグならガラポンTVというワンセグサーバがあるそうです(b様ありがとう)

2014年12月28日日曜日

表情や性別、年齢がわかるセンサ

驚きました。こんなものが市販されているなんて。

オムロン製 Human Vision Components 
「人体検出、顔検出、手検出、顔向き推定、視線推定、目つむり推定、年齢推定、性別推定、表情推定の9種類の画像センシング機能を有する、人を認識する画像センシングデバイスです。」

※Webより抜粋

2014年12月24日水曜日

ラジオライフ東京ペディション2014と秋葉原で買い物

「ラジオライフ東京ペディション」に初めて行ってきました。ラジオライフ主催のフリマですね。狭い会場に多くの人たちが集まり殺気立っている印象でした。一回りして早々に退散しました。



会場を後にして、久しぶりの秋葉原へ。VPNの実験をしようと中古のルータを購入。お店の人によると「倉庫整理をしていたら出てきた」とのこと。この世代のルータは、設定はWeb画面ではなくコンソールで行うそうです。冬休みの宿題、あるいは頭痛のタネとなるか。




久しぶりに買うジャンク部品。あの「BARCO」のナゾのモジュール。大型ディスプレイの解体部品に見えたので光り物好きと言うことでついつい手を出しました。




秋葉原ではありませんが、丸の内のVIRON。バケットは絶品、香りも最高。毎度買ってます。



2014年12月8日月曜日

ET2014と京都の紅葉・酒蔵めぐり

めちゃくちゃなタイトルです。今更ですが駆け足で通り抜けたET2014のメモです。天気良いなぁ。
そういえば中の写真撮ってませんでした。



超小型原子周波数発振器
CSAC というそうです。Symmetricom 製モジュールを搭載したボードが展示されていました。研究室レベルのものと思っていましたのでモジュールがあるとは驚き。

NZ211M デジタル簡易無線モジュール
476MHz帯デジタル簡易無線を使った、名刺サイズのデータ伝送モジュール
送信出力1W、4.8kbps。通信距離は市街地で300m~1.5km、見通し~10km。
・・・もうちょっとデータレート欲しいところですね。


さて、クリスマスツリーの季節です。あちこちで見掛けました。クイーンズスクエア、中華街の聘珍樓、東京駅のKITTE。





いきなり場所が変わって京都です。紅葉シーズンの京都がこんなに混雑しているとは知りませんでした。















疎水沿いの静かな道と思っていましたが、紅葉シーズンだけに多くの人で賑わっていました。何故か猫がたくさん。




入場待ちで行列、中に入っても笑っちゃうくらい人がいます。それに自撮り棒を持った外国人観光客がたくさん。びっくりです。









白川通今出川の角、SFチックな銀色のタコの足が動いています。




トリップアドバイザー「外国人に人気の日本の観光スポット2014」 第一位とのことです。初めて山頂まで登りました。あいにく紅葉の見所は少ないです。






ほかに三十石船もあります。




入場料300円ですが、日本酒のお土産付きです。酒造りに使われる湧水の試飲、見学コースの最後には、3種の日本酒の試飲ができます。




寺田屋事件の寺田屋です。見学の他、宿泊もできるそうです。



2014年10月16日木曜日

Si5338 の試作回路と制御プログラム

回路図は慣れないDesignSpark PCB で書いています。部品ライブラリを自作しましたが、やはり違和感が残りますね。
Si5338 は変換基板、MCU は例のごとく ATmega328P で aitendo のマイコン基板を使っています。本来は、慎重に取り組むべき電源を手持ち部品でいい加減に組んだため発振で苦しみました。次回は、ちゃんとした電源を使わなければと痛感です。

試験回路図


AVRのメモリ使用量はこんな感じです。


プログラム ソースは main.c と register_map.h の2つに分割しました。
main.c は、やりたいことを単純に書き連ねたものです。特にエラー処理は、どう書いて良いかわからなかったのでばっさり省略。参考ベースで見て下さい。
register_map.h は、ClockBuilder Desktop Software が吐き出すヘッダファイルで、構造体がよくわからないので単純な配列として扱えるよう冒頭部分を少しアレンジしたものです。


main.c

#define F_CPU 8.000E6  // マスタクロック8MHz

#include <avr/io.h>
#include <avr/interrupt.h>
#include <util/twi.h>
#include <util/delay.h>
#include <register_map.h>

void init_devices(void);
void onERROR(uint8_t i);
void init_si5338(void);
void write_Si5338(uint8_t addr, uint8_t data);
uint8_t read_Si5338(uint8_t addr);
void reg_update_Si5338(uint8_t addr, uint8_t data, uint8_t mask);
void wait_ms(uint16_t t);

2014年10月14日火曜日

ようやく動いた Si5338

I2C のプログラムで行き詰まっていた Si5338 がようやく動作しました。


まずは、12MHzクロックから155MHzを作ってみました。1.39MHz離れに-26dBcで大きなスプリアスがいます。これの原因調査でクロックの交換、出力レベルの変更、負荷抵抗の交換などなどいろいろ試しましたが、原因は3端子電源ICの発振でした。パスコンの容量不足で発振させたことはありますが22uF積層セラミックのESRが小さすぎることが原因の発振は初めての経験です。

電源の発振の影響を受けています

そういうわけで積層セラミックをタンタルに交換したところ大きなスプリアスは解消しました。次に49.152MHz クロックから 100MHzを作ったところです。-55dBcとやや大きいスプリアスがありますが、これは Fractional-N のシンセサイザで発生するノイズのようです。
試しにFractional-N を使わないよう49.152MHzの2倍の98.304MHzにセットしたところ近接のスプリアスが消えることが確認できました。

100MHz出力

100MHz出力

98.304MHz出力

98.304MHz出力


念のためFMトランスミッタの Si570 のスペクトルがどんなものであったのか確認してみました。出力ラインに0.1uFのコンデンサを介してスペアナをパラ接続して測りました。結果、Si5338と大差ないことがわかりました。

Si570の例

2014年10月13日月曜日

蔵王の御釜

三連休の中日、紅葉を目当てに蔵王ロープウェイを乗り継いで蔵王山へ向かいました。山麓はもやがかかっていましたが、ロープウェイ駅を下りるとまさかの快晴。このところ火山活動が報道されており不安ではありましたが、意を決して山頂まで足を伸ばしました。ロープウェイを下りて徒歩1時間弱と言ったところですが非日常的な景色を目にして登山気分を味わうことが出来ました。
ただ、惜しむらくは、山頂っぽい雰囲気の場所が熊野岳山頂ではなくさらに300mほど西方だったと後から気付いたことでしょうか。まあリサーチ不足ってやつです。