2012年1月9日月曜日

ループアンテナ実験材料を購入ほか

日本橋で買い物
実験用の材料を買い出しに行きました。IV線は、より線2SQと単線1.6mmの2種類。表皮効果の比較用です。平編錫メッキ銅線は買ったけど使わないなぁ。失敗。
あとは、使うかもということでバーアンテナ、トロイダルコア、ラグ板、パワーインダクタをデジットで購入。



カウンターシンク
バリ取りには、ホーザンK-35 バリ取りナイフを使っています。この製品についてはいろいろ言いたいこともありますが、それは置いておいて、小さな穴、例えば3ミリ程度には穴が小さすぎて使えません。そこで小さな穴でも使える工具はないかと日本橋の工具屋さんで相談したところ、カウンターシンクを紹介されました。リンク1リンク2(カウンターシンクで検索)お店には在庫がなかったのでネット通販で買いますか。


八神純子さん
この記事を書きながら何気なく耳にした美しい曲は、八神純子さん。冒頭の古くさ~い雰囲気から一転、ボーカルがスタートする頃にはやや現代的な明るい調子に変わります。曲は、本人が16歳のときに作詞作曲したということで驚き。しかも1月25日には15年ぶりのアルバム VREATHをリリースするとのこと。NHKラジオでかかった曲名は、Webに随時アップされていることに気付き、曲名を知ることができました。

2012年1月7日土曜日

中波受信用ループアンテナ その8(ループアンテナの自己共振点)

ループ直径や巻き数を増やせば受信電圧が上がる

ループアンテナ誘起電圧Vは、ループアンテナ面積A [㎡]、ループ巻数N [回]に比例します。ループアンテナが直径D[m]の円形であれば、受信電圧は直径Dの2乗、ループ巻数に比例します。


受信電力ついての前回の試算でわかるとおり、微小ループアンテナの放射抵抗Rrが損失抵抗Rlossとくらべ著しく小さいため、実際に取り出すことができる電力が低くなっていました。
これを改善するには、放射抵抗Rrに対する損失抵抗Rlossの比率を減少させる必要があります。
ところで放射効率ηの式を変形させると同じことを示していることがわかります。放射効率ηをあげるには、Rloss/Rrを小さくします。


損失抵抗Rlossは、銅損(配線の直流抵抗や半田付け)、誘電体損(プリント基板を使うアンテナなど)、表皮効果等とのことで、中波受信用のループアンテナでは表皮効果が大きなウェイトを占めていそうです。表皮効果による抵抗はループアンテナエレメントの長さに比例します。
放射効率ηは、ループアンテナ直径Dの3乗、ループ巻数Nに比例します。(ただしRloss ≫ Rrのとき)


上記より、巻き数Nよりループアンテナ直径Dを大きくするのが効果的ということがわかります。


ループアンテナ巻数の制限
ループアンテナ直径Dを拡大すれば急激に性能アップするとわかっていても、設置場所の制限から現実的には難しいので代わりに巻き数Nを増やすことを考えます。
巻き数を重ねればいくらでも性能が上がりそうですが、RFワールド誌の記事によれば、ループ長が0.05波長以上になると電流に高次モードが発生し、ループ長がさらに大きくなると高次モードの量が大きくなりインピーダンスが急に大きくなるそうです。図示されたグラフを見ると、せいぜい0.06波長程度までに押さえておくのが無難そうに感じました。
この点だけに着目すると、0.06波長はAMラジオ帯域の上限1,602kHzで11m、下限531kHzで34mです。例えば直径50センチの円形ループアンテナの巻き数ではそれぞれ7回と22回になります。

1本のアンテナでAMラジオ帯域のすべてをカバーしようとすると、受信電圧を犠牲にして巻き数を減らすかタップ分けする必要がありそうです。

もうひとつ、アンテナの巻き数を増やせない要因としてアンテナの自己共振があります。アンテナとして使うためには、自己共振点より低い周波数で使用します。
同軸ケーブルを使ったシールドループアンテナの自己共振点は、リアクタンス成分と同軸ケーブルがもつ静電容量との並列共振で決まります。同軸ケーブルの静電容量は75Ωで67pF/m、50Ωで100pF/mと特性インピーダンスが同じなら、同軸の太さによって変わりません。

今回のループアンテナは75Ω同軸ケーブルを使いましたので静電容量は次の通り。
4回巻: 0.5m×π×4回×67pF/m=421pF
2回巻: 0.5m×π×2回×67pF/m=210pF
1回巻: 0.5m×π×1回×67pF/m=105pF

次に、測定した自己共振周波数からインダクタンスを逆算します。
4回巻: 自己共振周波数 1.55MHz → 25uH
2回巻: 自己共振周波数 4.2 MHz →  6.8uH
1回巻: 自己共振周波数 10 MHz →  2.4uH

これらはリアクタンス実測値によく一致しています。(同軸ケーブルの静電容量は分布定数的なんですが集中定数的に取り扱っても良いんですかね?)
この実測値によると、中波受信に75Ω同軸ケーブルを使ってシールド形マグネチック・ループアンテナを作る場合には、自己共振点の都合からせいぜい直径50センチでは2, 3回しか巻くことができないことがわかりました。


参考資料
・山田吉英(2011) 小型アンテナの特性と設計に使う基本式 RFワールドNo.14, 18-21
フジクラ - 同軸ケーブル

2012年1月4日水曜日

中波受信用ループアンテナ その7(ループアンテナの端子電圧を検証)

前回の検討で、当地のラジオ第一放送594kHzの予測電界強度は 39.5 [mV/m] (92dBμV/m)ということがわかりました。次に、自作ループアンテナの期待される受信電圧と実測値と比較してみることにします。

理想ループアンテナの受信電圧

ループアンテナの実効高は、計算で求められます。

直径0.5m 2回巻ループアンテナを594kHzで使用するときの実効高は0.0049m(-46.2dB)。電界強度 39.5 [mV/m](92dBμV/m)でループアンテナに誘起される電圧は、39.5×0.0049 = 0.19mVとなります。また、放射抵抗の計算値は7.4×10^-8 Ω(0.074マイクロΩ)でした。

ループアンテナに受信機を接続するときの等価回路は次の通りです。アンテナで受信した電力を最大限受信機まで伝送するには、R1 = R2 (= 0.074マイクロΩ)とします。受信機端での受信電力は、(0.19mV/2)^2 ÷ (7.4×10^-8 Ω) = 0.12W と意外に大きなものになります。これをトランス等で無損失で50Ωに変換できたとしたら、2.5V (+20.9dBm) となります。



自作ループアンテナの受信電圧

次に自作ループアンテナの受信電圧を検証してみます。直径50センチ 2回巻きのループアンテナを594kHzで使用するときの等価回路は次の通りです。



ループアンテナの出力抵抗のうち、リアクタンス成分はマッチング回路でキャンセルされるため抵抗成分のみに着目すると、ループアンテナからマッチング回路側を見ると、約0.6Ωに見えます。
ループアンテナの誘起電圧0.19mVは、ループアンテナ出力部でアンテナ放射抵抗、アンテナ損失抵抗、負荷抵抗(トランスで約0.6Ωに変換されて見える)で分圧されて0.095mVとなります。次にマッチング回路で9倍に昇圧されますが、マッチング回路素子での損失を2dB(80%)と見込むと、受信機入力では0.68mV (56.7dBμ)となります。

ところで受信端子電圧の実測値は、ループアンテナを垂直に設置したとき49.7dBμ、水平に設置したときに52dBμでした。受信端子電圧を測定したのは昼間12時ですので、送信所から到来する電波は垂直偏波の地表波のはずですからループアンテナを垂直設置するのが正規の受信方法になると考えられます。
この例では水平設置のほうが垂直設置より受信電圧が高くなっています。この理由は、推測の域を出ませんがアンテナ設置場所の都合もありコンクリート造の手すりの鉄筋からの再輻射波の影響を受けてしまっていたのでは考えています。

また、計算値より実測値の受信端子電圧が7dB低いのは、計算条件と実際の差異・地域的な条件、アンテナ周囲状況および設置条件等により受信電界強度が低かったためと考えています。



まとめ

著しく性能が低いように思えた自作ループアンテナですが、机上での試算結果と実測値がかけ離れていることはなく、必然であったということがわかりました。また、アンテナ損失抵抗の影響でアンテナ受信電力が著しく下がっていることを確認できました。

2012年1月2日月曜日

中波受信用ループアンテナ その6(AMラジオ放送の受信電界強度を予測)

ぱっとしない性能のループアンテナの横では、小型ラジオがクリアな音楽を奏でています。小型ラジオは、小さなバーアンテナを内蔵していますが、これだってれっきとしたループアンテナのはずです。
仕組みが同じなのに、大きくて性能がよいはずの私の自作ループアンテナの性能がもうひとつなのは何か間違いを抱えているせいなのではと勘ぐってしまいたくもなります。

アンテナの性能を示す評価基準のひとつに、アンテナの利得(ゲイン)があります。電界強度が同じであれば、利得が高いほど大きな受信電力を取り出すことができます。ループアンテナの特長の一つとして、利得(ループアンテナでは実効高を評価)を計算で導くことができるという点があります。
この特長を利用して、期待される受信電力と実際の受信電力を比較して自作ループアンテナがどれだけ不出来なのかを調べてみたいと思います。

前回、スペアナで受信電力を測定しましたが、肝心の電界強度は測定器がなくわかりません。電界強度は、周辺状況により大きく変わるので専用測定器を使わなくては実際のところはわかりません。しかし、それでは始まりませんので概算値を求めてみることにしました。


電界強度の予測

電界強度の計算には送信アンテナの利得などの詳細を知る必要がありますが、便利なことに電波法に計算方法の規定があります。

無線局免許手続規則第七条第二項の規定に基づく放送区域等を計算による電界強度に基づいて定める場合における当該電界強度の算出の方法(昭和35年8月9日 郵政省告示第640号)によると、標準放送(AMラジオ放送のこと)の計算は次のように行います。

まず、「電界強度の計算は、地上波についてのみ行なう」ことになっており、電離層反射波の影響を受ける夜間は当てはまりません。
(注)AMラジオ放送(中波)の電波の伝わり方には大別して2種類あり、昼間は送信所から発射された電波は地表に沿って伝わる(地表波;地上波)だけですが、夜間になると地表波に加えて上空の電離層によって反射されるようになるため遠方まで届きます。

電波の伝搬路が均一路(大地定数が全伝搬路を通じ一定である伝搬をいう)の場合の電界強度は、次式により算出する。


ただし、受信点電界強度 E [mV/m]、空中線電力Ptが1kWのときの均一路の大地定数に対する電界強度 E0 [mV/m]、有効輻射電力 Pe、空中線見かけ効率 Gη、空中線指向性係数 Dθ。


伝搬路の大地の導電率および比誘電率


空中線電力ごとの空中線見かけ効率の指定値


電界強度の予測例

告示では、上記のパラメータを使い伝搬路の大地の導電率や比誘電率の異なる山岳地帯、丘陵地帯、平野地帯、海上地帯ごとに距離による電界強度グラフを示し、受信点での電界強度を読み取るようになっています。グラフそのものは、リンク先にて確認願います。

さて、当地での計算例を示します。
計算対象は、NHKラジオ第一放送(594kHz)です。当地は埼玉県久喜市の送信所から約50km離れており、送信所までの地形は平野ということにします。(厳密にはおそらく違いますが、概算ですので)

計算条件
・周波数: 594kHz
・送信出力Pt: 300kW(NHK Webページ)
・空中線見かけ効率Gη: 130%(表より)
・空中線指向性係数 Dθ: 1(無指向性と仮定)
・伝搬路の区別: 平野地帯
・送信所までの距離; 50km

ここで告示640号の別表第3図(平野地帯;σ=5, εr=15)のグラフから50kmでの電界強度を求めます。上下の2グループのグラフが描かれていますが、上が距離0.2~20km。下がその100倍の20km~となっています。このグラフから距離50km、周波数594kHzのとき、電界強度は2mV/mであることが読み取れます。

最初に出てきた式にあてはめると、グラフから読み取った電界強度は、空中線電力1kW、空中線見かけ効率100%の場合ですから、まさに電界強度 E0 [mV/m]そのものです。なので空中線電力1kW、空中線見かけ効率100%に対するPeの差分がわかれば電界強度を求められます。

従って、空中線電力1kWに対するPeの差分は、見かけ効率130%×指向性係数1×送信出力300 = 390 より、電界強度 E は2 [mV/m] ×√390 = 39.5 [mV/m] (92dBμV/m)


建物近くでの減衰

上記の予測では、建物の影響を無視しています。イメージ的には、建物がない田んぼや平原がぴったりかもしれません。AMラジオの波長は長いので電波伝搬路の途中に少々の建物があってもマクロに考えれば無視できるのかもしれませんが、それでも近隣に鉄筋コンクリート造のあれば少なからず影響を受けていそうです。
当家の例では、ホイップアンテナをベランダ手すりから30cmほど突き出して取り付けていますが、取り付け位置を左右に3mほどずらしただけで受信に数dBの差が出ました。また建物の中では著しく受信が難しくなることから、(1)自分の建物に近接することによる損失、(2)ベランダが送信所に対面していない回折損、(3)近隣の建物の影響による遮へい損、などなどによって予測値(理論値)よりさらに減衰しているはずです。その減衰量としては、10dBというと大きい感じがしますので根拠なしの感覚値6dBと予想しています。


参考資料


2011年12月31日土曜日

2011年を振り返る

今年は、東京に引っ越すことになり、公私ともに環境が激変しました。色々な場面で震災と原発事故が陰を落とす1年でしたが、来年は先行き明るいよね~っと思っています。もちろん電子工作も面白い企画を見つけて取り組みます。


今年の成果

・FPGA FMトランスミッタ
基板を作ってケースに入れるまでは順調でしたが、肝心のHDLコーディングに着手せずに放置状態になっています。

・中華ラジオDEGEN DE1103 音質改善改造
”持病”とも言える音割れを改善しました。

・ガイガーカウンターキットを作る
簡易なキットを組み立てただけでしたが、身近な線量をチェックすることで安心感を得ることができました。

・APB-1ラジオ受信機
10kHz近くの高音域まで特性が伸びたラジオでAMラジオ本来の音質を体感できました。しかし、同時にAMラジオの受信環境の悪さを実感することになります。

・ループアンテナの実験
単にケーブルを巻いただけのアンテナですが、その特長を引き出すには工夫が必要でした。まだ作業途中ですが、シンプルな構造の割に味わい深いアンテナだと感じています。

・ELECTRONIC TOUCH'N TUNEラジオの修理
友人に頼まれ、松下製の旧いラジオの修理を行いました。作業は面倒でしたが終わってみれば意外に面白いものでした。


来年の目標

去年の記事を見たら、全く実現していなかったので少しは現実味のあることを。

・AMラジオの受信環境を改善
APB-1ラジオに使う外部アンテナとしてループアンテナが使えないか検討しているところですすが、もう1点、室内でポータブルラジオの受信改善ができないか考えています。

・ジッタクリーナを試す
お気楽オーディオキットさんから頒布されたジッタクリーナで、デジタルオーディオの音質変化を体感できるのか試してみる。

・プリント基板の外注
個人向けに低廉で基板製造を受託してくれる会社としてはOlimexが有名でしたが、昨今では中華企業も台頭しているそうです。基板CADは、DesignSpark PCBが有望株?


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2011年12月20日火曜日

中波受信用ループアンテナ その5(ループアンテナの理論式)

資料がないかとWebを調べていたら、アマチュア無線の方が非常に実践的な記事を書いておられたり、陸上無線技術士の問題解説サイトにわかりやすく要点がまとめられていました。ループアンテナの構造は一見シンプルに見えますが、その性能に関しては様々な要素が絡み合ってなんだかよく理解できません。結局のところ、私にできることは実験的に確認することしかないかなと感じています。とりあえずまとめメモです。


実効高
ループアンテナの利得とも言うべき実効高。実効高を計算で求める事が出来るので電界強度の測定にも使われるそうです。実効高は、ループアンテナ面積とループ巻数に比例するので面積半分でも巻数2倍にすれば実効高は同じになります。


但し、実効高h [m]、ループアンテナ面積A [㎡]、ループ巻数N [回]、波長λ [m]

例えば、直径0.5m 2回巻ループアンテナを1MHzで使用するときの実効高は0.0082m(-41.7dB)となります。(すごく低いですね!)

※2012.1.1 実効高計算値が間違っていたので修正しました


受信電圧
アンテナに誘起される電圧(開放端)は、実効高に電界強度を掛けると計算できます。アンテナで受信した電力を最大限受信機に伝えるために、アンテナと受信機のインピーダンス整合を取る目的でR1=R2としますから、受信機入力の電圧はアンテナの誘起電圧の2分の1になります。



アンテナの放射抵抗・放射効率
アンテナの等価回路は放射抵抗、損失抵抗、リアクタンス成分で考えます。


アンテナの放射抵抗は、電力が電波として空間に放射されて失われることによる損失を発生させる抵抗値と等価です。受信アンテナとすれば、受信電圧の信号源インピーダンスが放射抵抗と同じでと考えれば良いのかなと思います。しかし、実際のアンテナでは等価回路のように損失抵抗やリアクタンス成分が直列に繋がっているためどうしても損失が発生します。
微少ループアンテナの放射抵抗は次の通りです。前述のループアンテナを当てはめると0.59μΩになります。(本当!?)


但し、放射抵抗Rr [Ω]、波長λ [m]、ループアンテナ面積A [㎡]、ループ巻数N [回]


※2012.1.1 数式が間違っていたので修正しました

損失抵抗は、銅損(配線の直流抵抗や半田付け)、誘電体損、表皮効果等々などによるそうです。
共振型のアンテナでは、リアクタンス成分がゼロとしますので、抵抗成分だけに着目すると、放射効率ηは次の通りとなります。



但し、放射効率η、放射抵抗Rr [Ω]、 損失抵抗Rloss [Ω]

ループアンテナでは、放射抵抗が非常に小さいので損失抵抗がそれに見合うほど小さくできなければ放射効率が下がってしまいます。
放射効率の向上については、JH1GVY氏のWeb記事に詳しくまとめられており、放射効率を上げるにはループの直径を大きくすることとエレメント断面の太さを太くすること等が挙げられています。


ループアンテナのQ
直列共振回路なのでQは次の通りです。



但し、角速度ω [rad/s]、リアクタンスL [H]、抵抗r [Ω]

ループアンテナ単体に着目すれば、r = 放射抵抗Rr + 損失抵抗Rloss でこのときのQは無負荷Qと呼ばれます。整合をとった負荷を接続したときは、さらに負荷抵抗が加わるのでQは半分(負荷Q)になります。





2011年12月18日日曜日

中波受信用ループアンテナ その4(受信テスト)

これまでの測定結果から、直径50センチ4回巻のループアンテナでは自己共振点が中波放送帯に近いことがわかったので2回巻に変更して、マッチング回路と組み合わせてみました。

自己共振周波数は約4.2MHz

インピーダンス特性


マッチング(整合)回路
直径50センチ 2回巻ループアンテナの単体インピーダンスの抵抗成分は、600kHz付近で約600mΩと非常に低いものでした。これは簡易測定器による測定のため正確とは言えませんが、それでもかなり低いことは明白です。
このインピーダンスを受信機の50Ωに近づけるため、整合回路を作成しました。コンデンサでリアクタンス成分を打ち消す(共振)した後に、トランスでインピーダンスを81倍に変換します。

マッチング回路






マッチング回路で使うコンデンサですが、高々1MHz近辺だから汎用品のマイラーコンデンサ(ポリエステルフィルム)で大丈夫と思って使ってみたところどうも変です。ループアンテナの抵抗成分は0.6Ω程度なのにインピーダンス変換比36倍のトランスで50Ω近くになってしまいます。巻物構造のため内部抵抗が高いのかもしれません。上記の用に積層構造のマイカコンデンサにしたらもっともらしい動作となりました。

マッチング回路(失敗版)





受信テスト
ループアンテナを傘にテープで固定して、ホイップアンテナ近くに設置して受信端子電圧を比較してみました。2回巻のループアンテナ単体ではホイップアンテナと大差ないかやや低めですが、マッチング回路を取りつけると大幅にレベルが増えることがわかります。また、当地ではどういうわけかループアンテナを水平に設置した方がレベルが高いことがわかりました。それと、ループアンテナ1回巻と2回巻でマッチング回路なしのときは約4dBの差がありました。


受信端子電圧(単位dBμ)

ホイップアンテナ SA7000

ループアンテナ 直径50センチ 2回巻 垂直設置(マッチングなし)

ループアンテナ 直径50センチ 2回巻 垂直設置(マッチングあり)