2010年9月26日日曜日

Make: Ogaki Meeting その2

見忘れたブースもあって2日目も行ってきました。
 

超小型衛星センター・中須賀研究室
大学で実際に打ち上げた衛星のバックアップ機を展示。相乗りで打ち上げてもらい、その後は430MHz帯アマチュア無線の周波数を使って、自力で管制しているそうです。(凄い!)

写真中央が地球を撮影するレンズ(伸縮式)で、解像度30m程度。GoogleMap(解像度1m!)と比較すると、もやっとしていて光量不足だからレンズ口径を大 きくしなくてはいけないです、とのこと。でも、GoogleMapは航空写真も使っているわけだし、あれと比較するのは妥当ではないかな。

自作の衛星で、画像処理部・制御部・無線部・電源部と機能ごとに基板を分割しているので差し替えての性能向上も考えている。部品は、民生品をチャンバーに入れて真空、高温、そして放射線を当てて壊れなかったものを使用。そういう条件での生存確率は、4分の1ほど。この数字、多いと見るのか少ないと見るのか。放射線は、とくにCPUに大きな影響を与え、一時的な過電流が流れたりしする事象が起きる。高機能で有名な某社製より、シンプルなPICが意外に強く、H8、SH8等も採用しているとのこと。
各ユニットでいちばん難しかったのは、やはり電源。写真では外されていますが、衛星外部で展開する太陽電池が発電する電力でリチウムイオン電池を充電しながら、発電量に応じて各負荷に動的に割り振って行くなどフクザツらしいです。このような電源回路には実績のある回路があって、それを元にアレンジしていくもののようです。

姿勢制御は3軸の磁界式(?)で、写真ではわかりにくいですが金属フレームの内側に、フレームに沿って巻いたコイルに電流を流し地磁気との間ではたらくローレンツ力で行ったり、レンズを伸縮させたときの重力勾配も利用。



・・・衛星搭載の無線機を使うにはアマチュア無線のどんな免許が必要なのか聞き忘れた。レピーターみたいなもんですかね。

東京大学航空宇宙工学専攻 中須賀研究室



衛星のバックアップ機(中央上が地球撮影カメラのレンズ)

高エネルギー技術研究室
テスラコイルやレーザープロジェクタを実演。テスラコイルを動作させると、コイルの先端から10センチほどの稲妻が出てきて音楽が聞こえてくる、というデモ。音楽信号で強度変調を掛けているみたい。コイル動作中は、ノイズがいっぱい出てくるので近くのパソコンが誤動作してる。初めてみました。
 ここで、「レーザースピログラフ」の実験セットを購入。レーザー光を複数の回転ミラーで反射させて、複雑な回転模様を描かせることができるらしいです。

高エネルギー技術研究室
LABGP.COM

レーザースピログラフ



他の人がいじってしまい形がヘンになってます



レーザースピログラフ実験セット


セットの中身


株式会社インフォファーム
従来は専用端末が必要だったRFIDを、iPod Touchで利用できるようにするインターフェース。専用端末より安くできる。試作品だそうです。UHF帯を利用していて、パッシブ型のタグで数mの到達距離があります。出力は10W(!)。


 RFID Reader for iPod Touch


「周波数解析法」を用いた指紋認証を利用した入退室管理システム。従来は指紋認証システムに登録できない人が3%ほどいたが、ほぼゼロに出来る。認証は、指をセンサの上を滑らせて行う。滑らせる早さを検知する方法は、DDS社の特許なのでナイショとのこと。外国企業に依存せず国内ですべてを製造していることもウリのひとつ。
PC用はすでに商品化されている。
  e-UBF Lock 指紋認証入退室管理システム

株式会社インフォファーム

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