昔のトラ技の記事を見ていたら、表面実装部品のフットプリントが見られるサイトが紹介されていました。IPCというプリント基板関係の業界団体のサイトですが、今では LP Viewer というツールを配布する形に変わっているようです。Mentor Graphics に登録すると、無料でダウンロードできます。チュートリアルはこちら。
1608サイズ
チップ抵抗は、1608(0603)サイズを多用しています。というのも、チップ抵抗キットを買ったからなんですが。この RK73H の大きさは次の通りです。
RK73H データシートより
LP Viewer の結果
ところで、チップ両側のランドが狭いと手ハンダが難しく感じることがあります。上の図で言うとY1のサイズです。
じゃあいくつにすればよいか?と調べてみたところ村田製作所の積層セラミックコンデンサの注意/使用上の注意という資料にフローはんだ付けの寸法例が載っていました。これによると LP Viewer の結果よりも大きめになっています。
村田製作所の資料より
いろいろと考えた結果、村田製作所の資料のうち b の max 値を使い、その他は LP Viewer の数値を使うことにします。
2012サイズ
コンデンサを想定してみます。そろそろ1608サイズに移行したいところですが、手持ちがたくさん残っていますので。厚めのバイパスコンデンサの例をもとにサイズを考えます。外部電極幅 e の誤差が思いのほか大きいです。
村田製作所のデータシートより
LP Viewer の結果
3216サイズ
コンデンサ GRM31CR71E106K の例です。
3225サイズ
コンデンサ GRM32ER71E226K の例です。
3528サイズ
手持ちの AVX 製タンタルコンデンサ(ケースサイズB)です。データシートにランドパターンが書いてあるのでこれを使いますが、PLのサイズは大きめに取ったほうが良さそうです。
ところで京セラのプレスリリースに、アメリカにおける連結子会社であるAVX社はニチコンのタンタルコンデンサ事業を買収と書いてありますね!びっくり。
データシートより
6032サイズ
手持ちのNECトーキン製 タンタルコンデンサ(ケースC2)です。データシートに噴流はんだ法やはんだ浴に浸せきし、はんだ付けする場合のランドパターンが書いてあります。大きめのランドですが、『パターンを小さくするとはんだ付け性が悪くなる場合があります』とあります。
参考リンク
・特集 はじめてのプリント基板設計 トランジスタ技術 2003年6月号 CQ出版
0 件のコメント:
コメントを投稿